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Mendix AI Assistantを活用したアプリのAI開発

「Maia Makeで日報アプリ開発やってみた」

こんにちは。アルネッツ株式会社です。

弊社では、ローコード開発プラットフォーム「Mendix」のライセンス提供をはじめ、開発支援、人材育成、学習サービスなどを行っています。今回は、MendixのAI機能である「Mendix AI Assistant」、通称「Maia」の新機能を使って、実際にアプリ開発を試してみました。

テーマは、Mendixの開発体験ハンズオンでも題材としている「日報アプリ」です。

「自然言語で要件を書くだけで、本当にアプリが作れるのか?」「非開発者でも、Maia Makeを使えば開発を進められるのか?」

本記事では、筆者が実際にMaia Makeを使って日報アプリを作成した内容を、やってみた形式で紹介します。


MendixとMaia Makeについて

Mendixは、以前からローコード開発プラットフォームとして、ビジネス担当者などの開発未経験者、いわゆる非技術者でも、業務に必要なアプリやシステムを自ら作り出せるツールとして注目されてきました。

そして現在、MendixにはAIを活用した機能も追加され始めています。その代表的な機能が、Mendix AI Assistant「Maia」です。

Maiaは、リリース当初は「Maia Chat」と呼ばれるチャット形式のサポート機能でした。ユーザーがMendix開発に関する質問を入力すると、関連するドキュメントやヒントを返してくれる機能です。

ただし、開発未経験者にとっては、提示されたドキュメントや手順を読み解きながら実際の開発につなげることに、まだ少しハードルがありました。

しかし、Mendix Studio Proのバージョンが進み、Ver.11.8では、より本格的に開発を支援する機能として「Maia Make」が登場しました。

2026年6月時点では、従来のMaia ChatはMaia Makeに統合され、チャットによる質問対応に加え、自然言語で書いた要件をもとにアプリの構成を生成できるようになっています。

つまり、要件や要望を日本語のプロンプトとして入力することで、Maia Makeがアプリ開発を支援してくれるようになったのです。


今回試したこと

今回試したのは、弊社がMendix初心者向けの開発体験ハンズオンセミナーで扱っている「日報アプリ」の開発の再現です。

このハンズオンでは、Mendixの基本的な考え方を学びながら、日報を提出・確認できる簡単なアプリを作成します。通常のセミナーでは、レクチャーを含めて3時間ほどの構成ですが、開発に慣れてくると30分程度で作成できる内容です。

それでも、アプリとしては以下のような基本機能を含んでいます。

  • 部署マスタの登録

  • 社員による日報提出

  • 日報一覧の確認

  • 上長によるステータス更新

  • 一覧画面・登録編集画面の作成

  • データ同士の関連付け

  • マイクロフローによる処理の実装

今回は、この日報アプリをMaia Makeでどこまで再現できるのかを検証しました。

※今回使用したMendix Studio ProはVer.11.11.0です。


筆者について

今回検証した筆者のプロフィールは以下の通りです。

  • 入社7年

  • 普段の業務はマーケティング、プロモーション、コンテンツ制作など

  • 非開発者

  • Mendixの基礎知識はあり

  • Mendix Rapid Certificationを保持※Mendix公式認定資格。Rapid、Intermediate、Advanced、Expertの順にレベルが上がります。

  • Mendix初心者向けの開発体験ハンズオンセミナー講師


筆者は普段、エンジニアとして開発業務を行っているわけではありません。一方で、Mendixの基本操作や考え方については理解しており、Mendixに初めて触れる方向けのハンズオンセミナーで講師を務めています。

そのため、完全な未経験者というよりは、「Mendixの基礎は理解している非開発者」という立場での検証になります。


検証開始

実際に、以下の内容をプロンプトとしてMendix Studio ProのMaia Make機能のチャットに書き込んでみました。


---以下、プロンプト---


日報アプリの要件は以下の通りです。

・部署名(部署マスタデータ)を登録できる

・社員が日報を提出することができる

・上長が日報をチェックし、ステータス(未承認/承認済み)を更新することができる


また、アプリの構成は以下の通りです。

・各ページに表示したいデータ:

-部署エンティティ

- 部署データの項目(Attribute):部署名

-日報エンティティ

- 日報データの項目(Attribute):作成日(初期値はCurrentDateTimeを取得)

※提出者の氏名本日の出来事ステータス(値は「未承認」と「承認済み」、初期値は「未承認」とする)


・ページは4ページ:

-部署一覧ページ

-部署登録編集ページ

-日報一覧ページ

-日報登録編集ページ

※Home画面はアプリを作成した時点でデフォルトで存在している。

※部署エンティティと日報エンティティはアソシエーションでつなげて、部署名の情報を日報データ作成時に一緒に登録できるようにしたい。

※日報一覧ページに表示する情報は、「作成日」「提出者の氏名」「部署名」「ステータス」であること。

※日報エンティティの「本日の出来事」はText Areaのウィジェットを使用すること。


・各一覧ページに移動(遷移)することができるナビゲーションメニューがあること

・マイクロフローを使用して、日報一覧ページ上で押すとステータスが更新されるボタンを作成すること。

・クリック時の日報データのステータスが「未承認」か「承認済み」かを把握し、データが互いに上書きされるようなイメージ。(「未承認」は「承認済み」に、「承認済み」は「承認済み」に変更されるような感じ。)


---ここまでプロンプト---


Maia Makeで生成してみた結果

Maia Makeにプロンプトを入力したところ、プロンプトの読み込みにはおよそ5分程度かかりました。その後、実際のアプリ開発処理は3分程度で完了しました。

もちろん、生成されたものがそのまま完璧だったわけではありません。

実際には、いくつかのエラーを解消したり、画面上の文字キャプションが入っていない箇所を修正したりと、一部手直しは必要でした。ただし、発生したエラーはメッセージを読めば原因が分かる程度の内容で、大きな負担になるものではありませんでした。

特に印象的だったのは、アプリの基本構成がかなりの精度で生成されていた点です。

今回の題材は、非開発者でも開発できるレベル感の比較的シンプルなアプリです。そのため、Maia Makeによる生成もスムーズに進んだ可能性はあります。

それでも、過去のMendix Studio Proでの開発体験を知っている筆者としては、日本語の自然言語プロンプトを入力するだけで、アプリの大枠がここまで生成されることに驚きました。

体感としては、自動生成された時点で、開発作業の8割程度は完了しているように感じました。


デモ動画

以下の動画は今回の内容を収録・編集したものです。

冒頭にMaia Makeに入力するプロンプトを紹介、その後実際にMaia Makeによってアプリを生成。さらにその後、発生したエラーを解消し、実際の画面を確認する、という流れになっています。

※音声なし



使ってみて感じたこと

今回Maia Makeを使ってみて感じたのは、「Mendix開発の入口がかなり分かりやすくなった」ということです。

これまで、Mendixはローコード開発プラットフォームとして、画面やデータ、処理を視覚的に作れる点が大きな特徴でした。ただし、初めて触る方にとっては、どこから作り始めればよいのか、どの画面で何を設定すればよいのか、最初の一歩で迷うこともありました。

Maia Makeを活用すると、要件を文章で伝えるだけで、エンティティ、画面、ナビゲーション、基本的な処理の構成まで生成されます。そのため、最初のたたき台を作るスピードは大きく上がると感じました。


一方で、業務で使う本格的なシステムを開発する場合には、まだ注意すべき点もあります。

たとえば、以下のような観点です。

  • 要件をどこまで正確に整理できているか

  • Maia Makeに伝わりやすいプロンプトを書けているか

  • 生成された内容が業務要件に合っているか

  • エラーや不十分な設定を確認・修正できるか

  • セキュリティや権限、運用面まで考慮できているか


Maia Makeは非常に便利な機能ですが、すべてをAIに任せれば完成するというよりは、「開発の初速を大きく上げるための支援機能」と捉えるのがよさそうです。

特に、アプリのたたき台を素早く作り、そこから人が確認・調整して完成度を高めていく使い方には、大きな可能性を感じました。


まとめ

今回は、Mendix AI AssistantのMaia Makeを使って、日報アプリ開発を試してみました。

結果として、シンプルな業務アプリであれば、日本語の自然言語プロンプトから、かなり実用的なレベルのアプリ構成を生成できることが分かりました。

もちろん、生成後の確認や修正は必要です。また、より複雑な業務システムを開発する場合には、Mendixの基本理解や、要件定義、適切なプロンプト設計も重要になります。

それでも、Maia Makeによって、Mendix開発のハードルはこれまで以上に下がっていると感じました。

「まずは動くものを作ってみる」

「業務アイデアをアプリの形にしてみる」

「開発のたたき台を短時間で用意する」

こうした場面では、Maia Makeは非常に有効な選択肢になりそうです。


実際に日報アプリ開発を体験してみませんか?

今回の記事で紹介した日報アプリは、弊社が実施しているMendix開発体験イベントでも扱っている題材です。

イベントでは、Mendixの基本的な考え方を学びながら、実際に手を動かして日報アプリを作成します。ローコード開発が初めての方でも、画面作成、データ設計、処理の設定などを一通り体験できる内容です。


「Mendixでどのようにアプリを作るのか知りたい」

「ローコード開発を実際に体験してみたい」

「Maia MakeのようなAI機能も含めて、Mendixの可能性を知りたい」


そのような方は、ぜひ弊社の開発体験イベントにご参加ください。

記事で紹介した日報アプリを題材に、Mendixによるアプリ開発の流れを実際に体験していただけます。


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