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【デモアプリ開発事例】Salesforce・SAP・ArasのデータをMendixで突合。製造業の意思決定を支援する統合データ活用アプリ

製造業では、営業、基幹、設計・PLMなど、部門ごとに異なるシステムを利用しているケースが多くあります。


「Salesforceにある案件情報と、SAPにある商材・製品情報をつなげたい」

「Arasで管理している部品情報やBOMを、案件単位で確認したい」

「複数システムに分散した似たようなデータを突合し、判断材料をそろえたい」

「既存システムを活かしながら、小さく業務改善を始めたい」

このような課題に心当たりはないでしょうか。


製造業のK社様では、Salesforce、SAP、Arasにまたがるデータをどのように連携し、業務上の意思決定に使える形で見える化できるかを確認することがテーマとなっていました。

そこでアルネッツは、ローコード開発プラットフォーム「Mendix」を活用し、Salesforceの案件データ、SAPの商材・製品データ、Arasの価格・BOMデータを突合して一覧表示するデモアプリの開発を支援しました。


本記事では、統合データ活用デモアプリの開発背景や確認した機能、Mendixを活用したポイント、今後の展開についてご紹介します。


本記事のポイント

  • Salesforce・SAP・Arasに分散したデータをMendixで突合

  • 顧客・案件、商材・製品、部品・BOM情報を一覧で確認

  • 案件ごとの材料費合計や部品表の参照をデモアプリで実現

  • 既存システムを活かしながら、小さな範囲から業務改善を検証

  • 部門間の確認作業を減らし、人の意思決定を支援

  • 3D表示、リビジョン管理、価格遷移など将来的な拡張性を整理



課題:複数ツールに分散したデータを横断して確認していた

K社様では、製造業の業務に必要な情報が複数のシステムに分散していました。

たとえば、営業活動や案件に関する情報はSalesforce、商材マスタや製品情報はSAP、部品情報やBOM、価格に関する情報はArasで管理されていました。


それぞれのシステムは目的に応じて重要な役割を担っています。一方で、案件単位で材料費を確認したり、商材から製品、部品、BOMへと情報をたどったりする場合には、部門やシステムをまたいだ確認が必要になります。

そのため、似たようなデータを複数ツール間で突合し、人が内容を確認しながら判断する場面が発生しやすい状態でした。


今回のデモでは、こうした複数システム間のデータ突合をMendix上でどこまで実現できるかを確認し、部門間での意思決定をより精緻化・標準化することを目指しました。


統合Appデモイメージ 1
統合Appデモイメージ 1

解決策:MendixをハブにSalesforce・SAP・Arasを連携

アルネッツでは、Salesforce、SAP、Arasの3つのデータをMendix上で突合し、一覧表示できるデモアプリを構築しました。

Salesforceからは顧客情報・案件情報を取得し、SAPからは商材マスタや製品情報を取得します。さらに、ArasとはREST APIで連携し、部品情報やBOM情報、価格に関する情報を参照できるようにしました。


これにより、各システムに散らばっていた情報をMendix上でまとめて確認できるようになりました。

案件情報を起点に、商材、製品、部品、BOMへと情報をたどり、案件ごとの材料費合計や部品表の構成を確認できるデモとして整理しました。


デモアプリを通じて、既存システムを置き換えるのではなく、それぞれのシステムにあるデータを活用しながら、小さな範囲から業務改善を進められることを可視化しました。


なぜMendixを活用したのか

K社様では、社内でローコードやDX推進に関する取り組みを立ち上げ、将来的には内製化を中心に進めていく方針がありました。

そのため、デモアプリ開発では、単に連携機能を作るだけでなく、社内で理解しやすく、今後の改善に展開しやすい開発基盤であることが重要でした。


Mendixは、画面、データモデル、ロジックを視覚的に扱えるローコード開発プラットフォームです。外部システムとの連携機能も用意されており、Salesforce ConnectorやSAP OData Importer、REST API連携を組み合わせることで、複数システムをまたぐ業務アプリを短期間で検証しやすい特徴があります。

また、内製化を前提にした場合、開発スピードだけでなく、学習コストや予算感も重要です。Mendixを活用することで、既存システムを活かしながら、業務部門とIT部門が同じ画面を見て改善内容を確認しやすい形でデモを進めることができました。


開発の工夫:既存システムを活かし、データのつながりを見える化

このプロジェクトで重要だったのは、Salesforce、SAP、Arasを単に接続することではありません。

各システムで管理されているデータの意味や粒度を整理し、案件、商材、製品、部品、BOMのつながりを業務上わかりやすい形に変換することが重要でした。


そこでアルネッツでは、まず各システムが持つデータを整理し、どの情報を起点にどの情報を参照するのかを確認しました。

そのうえで、Mendixアプリ上では案件情報を起点に、商材、製品、部品、BOMへとたどれる導線を設計し、必要な情報を一覧で確認できるようにしました。


これにより、部門ごとに異なるシステムを開いて確認するのではなく、Mendixアプリ上で業務判断に必要な情報をまとめて確認するイメージを提示できました。


技術的なポイント:3種類の連携方式を組み合わせたデータ突合

技術面でのポイントは、連携先ごとに異なる方式を組み合わせたことです。

SalesforceとはSalesforce Connectorを利用し、顧客情報や案件情報を連携しました。SAPとはSAP OData Importerを利用し、商材マスタや製品情報を取得します。ArasとはREST APIで連携し、部品情報やBOM情報を参照できるようにしました。


取得したデータは、Mendix上で案件単位に突合し、一覧表示できるようにしました。

特に、案件ごとの材料費合計を確認できること、部品表に含まれる各部品を参照できることにより、営業、設計、調達、生産など複数部門にまたがる情報確認の実現性を検証しました。


なお、実運用に向けては、SAPなど外部サービスの接続環境やデータ取得条件を整備する必要があります。デモ段階では、連携方式と業務上の見せ方を確認し、今後の実装に向けた検討材料を得ることを重視しました。


統合Appデモイメージ 1
統合Appデモイメージ 2

デモ効果:データ突合の実現性をお客様が視認できる形に

デモアプリにより、K社様では複数ツールで管理しているデータをMendix上で突合する実現性を確認できました。

これまで概念として捉えていた「Salesforce、SAP、Arasのデータをつなげて見る」ことを、実際の画面上で視認できた点が大きな成果です。


また、既存システムを一度に大きく変えるのではなく、Salesforce、SAP、Arasの業務を小さな範囲から改善できることも確認できました。

まずはデータの見える化や一覧表示から始め、業務上の判断に必要な情報をそろえることで、段階的にDXを進めるイメージを持てるようになりました。


人が複数システムを横断して確認していた作業をMendix上に集約することで、確認漏れや認識違いを減らし、意思決定を支援する基盤としての可能性が見えてきました。


今後の展望:受注登録、3D表示、リビジョン管理への拡張

今後は、デモで確認した連携・突合の仕組みをもとに、より実業務に近い形へ拡張していくことが想定されます。

たとえば、Mendixアプリ上で案件情報を登録し、営業部門が受注登録を行い、その情報をSAPと連携して技術部門が必要な情報を登録する、といった業務フローへの展開が考えられます。


さらに、3Dデータと連携してBOMを表示することや、SAP上でリビジョン管理を行いながら価格遷移を確認することも、将来的な拡張テーマです。

案件、製品、部品、BOM、価格の情報をつなげることで、営業判断、設計検討、原価確認など、製造業における幅広い業務への活用が期待されます。



まとめ:複数システム連携は、小さなデータ突合から始められる

今回の統合データ活用デモアプリでは、Mendixを活用して、Salesforce、SAP、Arasに分散したデータを突合し、案件単位で確認できる仕組みを構築しました。

成功のポイントは、既存システムを置き換えるのではなく、それぞれが持つデータを活かしながら、業務判断に必要な情報を一画面で確認できる形に整理したことです。


アルネッツでは、Mendixを活用したスピーディーな開発支援だけでなく、外部システム連携、業務整理、内製化支援まで、お客様のDX推進を伴走支援しています。


既存システムのデータ活用を検討している方へ

「SalesforceやSAPのデータをもっと業務に活用したい」

「PLMやBOM情報を案件単位で確認したい」

「複数部門に分散したデータを突合したい」

「Mendixを活用した内製化やDX推進に興味がある」

このような課題をお持ちの方は、ぜひアルネッツへご相談ください。

また、Mendixを実際に体験できる無料ハンズオンセミナーも開催しています。まずはMendixに触れてみたい方も、お気軽にご参加ください。



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