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【Youtube動画記事】Siemens横川様から見たDX・Mendix

インタビューを受けていただいたシーメンス株式会社(Siemens)横川様


シーメンス株式会社

シーメンスDIソフトウェア パートナーセールスエグゼクティブ 横川 弘 様

※記事内では敬称略



インタビュー収録日:2025年4月1日


製造業をはじめ、あらゆる業界でデジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進展しています。なかでも、グローバルで競争力を保つためのスピードと柔軟性が企業には不可欠です。そんな中、「ローコード開発」という言葉が注目を集めています。


今回は、シーメンス株式会社(Siemens)横川様に、Mendix(メンディックス)を活用したDX推進の現状や課題、そして今後の展望についてお話を伺いました。導入をサポートする立場ならではのリアルな視点をまとめました。


これまでのご経歴とMendixとの出会い


―― これまで、どのようなキャリアを歩まれてきましたか?


横川:私は長年にわたりIT業界で主にソフトウェアの営業に携わってきました。最初は製品の機能説明が主な仕事でしたが、前職のITベンダーで、ハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディなどを使った「お客様の課題解決」を重視する営業研修を多く受ける機会がありました。現在はその経験を活かし、Mendixを活用しながらお客様の経営課題解決、特にDX推進に力を入れています。


Mendixに関わり始めたのは約4年前です。当時はローコードやMendix自体の認知度も低かったのですが、ここ数年で状況は大きく変化しています。


Mendix導入から見る「ローコード市場」の変化


―― 数年前と比べて、ローコードやMendixを取り巻く環境はどう変わりましたか?


横川:4年前はローコードという言葉自体、日本ではまだ浸透していませんでした。また、Mendixの知名度も低かったと思います。しかし、2022年の終わりごろから大きな変化が起き、ニュースやイベントでローコードが話題になり、Mendixについても「何それ?」という反応が減ってきました。


加えて、Mendixは日本市場での展開が比較的遅く、最初は他社ローコード製品との差を感じていました。しかし、ここ3~4年でキャッチアップが進み、現在では「第2コーナーを回った」と感じています。


Mendixは製造業だけではない――多様な業界への広がり


―― Mendixは製造業以外でも活用できるのでしょうか?


横川:はい。Mendixはシーメンスの傘下に入っていますが、ローコード開発ツールとして非常に中立的で幅広い業界で使えます。欧米では金融、官公庁、小売、観光など、さまざまな事例が存在します。


一方、日本では製造業中心に普及してきた経緯があります。これはシーメンスのお客様が日本に多いこと、また日本でのマーケティング開始が欧米より遅れたためです。しかし今後は、金融や官公庁といった非製造業向けへの展開も加速させていきたいと考えています。


シーメンスがMendixに注目した理由


―― なぜシーメンスはMendixに注目したのでしょうか?


横川:シーメンスは従来、ソフトウェア製品のラインナップをパッケージ的に提供してきました。しかし、複数のソフトウェアを柔軟につなげて新しい価値を生むためには「橋渡し役」となるプラットフォームが必要でした。Mendixは異なるソフトウェア同士を連携させたり、プロセス全体をつなぐことに優れています。


そのため、Mendixのローコード開発基盤を製品ポートフォリオの「上位レイヤー」として活用する戦略に至りました。


DX実現のカギは「攻めのIT」と組織文化の変革


―― DXの現場では、どのような課題があるのでしょうか。


横川:従来の日本企業ではITシステムを外部にアウトソースし、要件定義も固定的に行うやり方が主流でした。しかし、近年は「攻めのIT」――つまり、スピード感を持って新しいアイデアを試すことが求められています。


この「攻めのIT」を実現するためには、業務部門(ユーザー)とIT部門、そして開発パートナーが一体となったアジャイルな開発体制が重要です。また、ローコードなら「小さく作って大きく育てる」ことが可能になり、現場の声を素早く反映できます。


企業文化や人材育成も変わる


―― 新しい開発スタイルは、企業文化や人材育成にも影響しますか?


横川:これまで、ユーザー部門は要件を出すだけで、その後の開発工程からは切り離されているケースが多くありました。Mendixのようなローコードツールを導入すると、業務部門自らが画面設計などに関われるため、アイデアの具体化が進みます。


この流れに合わせて、「ビジネス×IT」の融合人材の育成が今後ますます重要になります。実際、DX実現のためには、現場経験だけでなくデジタルツールの素養も持つことが求められています。


アルネッツ(パートナー)への期待と今後の展開


―― Mendixパートナーであるアルネッツの強みや今後の期待について教えてください。


横川:アルネッツは日本国内で初期からMendixの導入・支援を行ってきた重要なパートナーです。経営判断のスピードや柔軟性が非常に高いと感じています。また、アルネッツが提供している「DX Academy」など日本語での教育コンテンツも、高い評価を得ています。


今後はアルネッツが中心となり、他のパートナーやお客様へのノウハウ展開、エコシステムの構築に期待しています。


まとめ


今回は、シーメンス株式会社(Siemens)横川様に、Mendix(メンディックス)を活用したDX推進の現状や課題、そして今後の展望についてお話をしていただきました。


インタビューを通じて、ローコード開発の市場が急速に成長していることや、日本国内でも業種を問わず活用が広がりつつある現状を教えていただきました。加えて、DX推進にはテクノロジーだけでなく、企業文化や人材育成といった組織全体の変革が重要であると感じられました。今後は、アルネッツが中心となって他のパートナーやお客様へのノウハウ展開、エコシステムの構築をリードしてほしいという期待が寄せられました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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