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100本ノック、やってみた。①前編

更新日:2021年4月12日

第一弾 日報App(個人作成)

Mendixを使うと、これまでの開発よりも「ずっと簡単に」「高速で」アプリが開発できる!…本当にそうなのでしょうか?

商品としての開発経験がない新入社員も、従来型の開発を長く経験してきたベテラン開発者も、満足できるアプリが作れるのでしょうか? そして、どんなアプリが作成できるのでしょうか?


ならば、やってみるしかない!…ということで、当社の開発者がMendix開発をやってみました。



Mendixで開発してみる

4月某日。

新型コロナウィルスが猛威を振るい、リモートでの在宅勤務が続く中、Mendix認定『Rapid Developer(※1)』に合格したばかりの6人の開発者がWeb会議に招集されました。題して、『100本ノックプロジェクト』。


今回プロジェクトに参加する開発者の皆さんのプロフィールは以下の通り。


・Fさん (主任) 開発経験年数:15年以上


・Sさん (SE)開発経験年数:6年


・Aさん (PG)開発経験年数:4年


・Iさん (PG)開発経験年数:1年


・Eさん(PG)開発経験年数:1年


当年入社の新入社員から、現場での開発経験が豊富なベテラン開発者まで、経験様々な顔ぶれ。ちなみに筆者も開発者として招集された一人です。


「まずはMendixで皆さんにアプリを作ってもらいます」


今回のプロジェクトへ参加する開発者に対し、はじめに提示された条件は以下の通り。


①『Mendix Studio Pro v8.5』を使用して開発する。

② ユーザーが日報を作成・提出・修正できること。

③ 提出した日報を、承認者が確認して承認できること。

④ その他細かい機能は開発者が自由に考え、作成してOK。


このフワッとした条件に加え、提供された参考資料はたった2種類(新入社員研修に使用されているエクセルベースの日報)。

DXの鍵は内製化

正直、疑問や不安に思った開発者の方がほとんどだったのでは。たったこれだけの情報で、突然そんな、”Go Make It! (※2)”って感じに勢いよく放り出されても…。


後で聞いたのですが、運営サイドとしてはこのフワッとした条件にもそれなりの意図があったそう。曰く、短い期間で一人の開発者がどれ位のレベル感のアプリケーションを作ることができるのか検証したい。

また、完成度は度外視で、Mendixモデラーを使用した作業にまずは慣れてほしいと。従来型のスクラッチ開発とMendixの開発プラットフォームは全く勝手が違うためです。

とはいえ、当初の段階でこのあたりは開発者の皆さんには伝わっていなかったかもしれません…。


与えられた期間は7日間。期間中に中間レビュー、最終日にもレビューを行います。


そんなこんなで、プロジェクトがスタートしてしまいました。…大丈夫なんでしょうか。


※1)『Rapid Developer』Mendixの独自認定試験の一つ。Mendix開発者のレベル証明となる。 ※2)”Go Make It! ” Mendixのキャッチコピー



Mendix Studio Proでの開発って、どうなの?

Mendix

不安なままMendix Studio Pro(以下、モデラー)を起動します。とりあえず日報作成・登録の機能を作成することにしました。

日報作成時に入力させる項目は、エクセル版の日報を参考にして選定しました。ページに表示したい情報をリストアップし、データ型を指定してエンティティに登録します。



入力項目の一つである所属部署は、ユーザーの手入力の手間を省くシステムにすることにしました。

管理者が部署のデータを登録し、そのデータをシステム内で参照させることで、選択で入力できるようにします。部署データ用のエンティティは別に作成することにしました。


あるエンティティから別エンティティの情報を参照するシステムにしたい時は、アソシエーションという矢印マークをエンティティ同士の間に引きます。この辺りは、プログラミング的な考え方が少し役立つ場面です。

Mendixドメインモデル

ここまで出来たら、実際にユーザーが操作する画面を作っていきます。ページ表示のタイプは好きなものを選ぶだけ。位置調整もモデラー上で行えますし、項目ごとにチェックを入れておくだけで、コードや式なんか1行も書かずに、項目の入力チェックを行う仕組みが完成。このあたりの面倒な設定はMendixがやってくれるようです。

Mendix

あっという間に、使用可能な日報登録アプリができていました。この時点のアプリは、式やコードの入力ミスによるバグが起こり得ない(だって書いてないから!)ので、気にすることもありません。何より作業ペースが早い。


これなら、中間発表までにまだまだ機能を作れそう。

自分もやればなかなかできるのでは…?


(後編へ続く)

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