【Mendix事例】3ヵ月でバーチャル展示会アプリケーションを構築した開発者に聞くMendix体験談



昨年、株式会社アルネッツではMendixを使用したバーチャル展示会アプリケーション開発プロジェクトが行われました。開発メンバーの一人である弊社の根岸良明氏にそのプロジェクトを進める中で、Mendixについて感じたことやその特徴などについて語っていただきました。



筆者:今回の「バーチャル展示会アプリケーション」開発プロジェクトはどのようなものですか?

アルネッツ技術者に聞くMendixで叶えるローコード開発
アルネッツ技術者の根岸良明氏

根岸:このアプリケーションは、バーチャルで展示会を行うことができるアプリケーションです。出展者が製品やサービスを来場者に披露することや、ライブで講演会を実施することができます。このプロジェクトの依頼者は医療学会の事務局の方で、利用者(ユーザー)には、”来場者”としての医師や医療従事者、さらに”出展者”としての医療機器メーカーや医薬品メーカーなどがいます。







筆者:それでは、このアプリケーションが必要になったきっかけを教えてください。


根岸:もともと医療関係の講演会やセミナー、セッションなどは、全国のあらゆる場所で行われていましたが、忙しい医師や医療従事者の方々からは時間の確保が厳しいとの声がありました。そして、昨年の新型コロナウィルス感染症の影響もあったことで、医療関連イベントをオンラインで行いたいという要望がきっかけとなりこのプロジェクトが発足しました。

筆者:Mendixは「ローコード」といわれておりますが、開発の期間やメンバーについて教えてください。


根岸:このアプリケーションが2020年10月には必要だ、という話が来たのは2020年の8月でした。3ヵ月しか猶予がない割には開発ボリュームがそこそこありましたので、素早く開発ができる”ローコード”ツールであるMendixを使おうという話になりました。

そしてメンバーはアルネッツ社内から、技術者である私(根岸氏)と、もともと非技術者でMendix経験1年のY氏、開発を専門に学んできた新卒1年目のE氏、そして普段からMendix業務に携わっているS氏がたまに参加するという計4名の開発者と、デザインなどの面で他社の方が2名ほど参加されました。


アルネッツ技術者に聞くMendixで叶えるローコード開発
バーチャル展示会アプリケーション 来場者画面イメージ

筆者:そんな短期間で、しかもメンバーの半分が開発経験が少なかったり新社会人だったり、というメンバーで作り上げたんですね!

それではMendixを使ったプロジェクトを進めていく中で、実際に感じた良い点や不便だと感じた点はなんですか?


根岸:一番気になったのは、デザイン面です。画面にこだわりがない裏側(バックオフィス)の設定などにおいては、Mendixはすぐに形にできるので非常に素早く構築することができました。それに対して、来場者が利用する画面においてはデザインにこだわりがあったため、すべての要望に応じるにはMendixでは少々難しい部分がありました。


アルネッツ技術者に聞くMendixで叶えるローコード開発
バーチャル展示会アプリケーション バックオフィス画面イメージ

筆者:これはMendixが欧米発信のツールのため、国によってデザインの特性が違うことも関係しているのでしょうか。


根岸: それもあるかもしれませんね。とにかく、今回求められたデザインはMendixで完璧に応えることは難しかったです。

筆者:そのほか、感じたメリットやデメリットなどはありますか?


根岸:そうですね、権限周りの設定はかなり楽でした。ほかの言語だと開発最中に権限が変更されてしまうと開発への影響が大きいのですが、Mendixはアジャイル開発に適したツールのため、権限に加えてあらゆる変更に対して柔軟に対応できました。Mendixでは権限とアプリケーションが分離されているため、もし変更があっても簡単に設定しなおすことができました。とっさの変更や要望にも応えやすいのはMendixの特徴だと思います。

アジャイル-Mendixで叶えるローコード開発
アジャイル開発イメージ

筆者:では、実際にこのバーチャル展示会アプリケーションを利用された方々からの評価はどのようなものでしたか?


根岸:来場者としての満足度はバーチャル展示会という目新しいものもあったためか、かなりの高評価を得られました。また、企業(出展者)満足度は50%という結果でした。これは一般的な開発業界における評価が2~3割の満足度であることからしたら、及第点といったところです。ひとまずは御の字、でしょうか。これにMendixのUIデザイン面でもっと融通が利くようになればさらに高評価を得られるのでないかな、と思います。


筆者:それでは最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。


根岸:Mendixを何かに例えるとすると、"スマホ"みたいなものだと思っています。

Mendixって決して楽々フォンではないんです。スマホはたくさん機能を持っているので、慣れてくると使いやすいんですが慣れるまでが難しい。スマホって、「あ、こんな機能もあるんだ」って、後から知ることも結構あるじゃないですか。その点が、Mendixも似ているように思います。スマホは便利ですが、機械が苦手な人からしたら最初は大変なのと同じなのかなと。慣れてきちゃえばできる。でも絶対に慣れないと使えないわけではなく、「電話をかける」という基本的な行為はすぐにでもできる。こんな風に、Mendixはユーザーのニーズやレベルに合わせてどこまで使うのかという選択肢が広いんです。機能をたくさん持っている分だけ、最初に慣れるのに手こずるだけなんです。ただ、人にもよるとは思いますが、その慣れるということに時間もすごくかかるわけではないと思っています。

実際に、Mendix利用歴が長い人間より、最近始めた新人の方が新たな機能を見つけたりなんてこともよくあります。若い者にはかないません(笑)

気になった方はぜひ使ってみてください。


Mendixはまだ国内事例が少ないため、今回は弊社内での事例をお届けしました。

実際に開発をした方からのリアルな声はいかがでしたか?


本記事をご覧いただいている皆さんの中には、ローコード開発やMendixってどんなものなのかな?と気になっている方や、DXに興味があるけどどうしたらいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


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