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100本ノック、やってみた。①後編

更新日:2021年4月12日

第一弾 日報App 後編 『中間レビュー』

作業開始から5日後。中間レビューが開催されました。

この時点では、他の開発者の方々がどのようなアプリを作っているのか全く分からないので、ドキドキしながら発表を聞きます。


6人の開発者全員が、日報作成アプリとして充分に使用できるアプリを作成できていました。ベテラン開発者の方はもちろん、当年入社の新入社員まで全員です。必須項目の入力チェックの設定方法等、細かい仕様は様々でしたが、皆さん思い思いの方法で機能を実現されていました。


日付をチェックして、既に登録済の日付のデータや未来の日付データの入力を制御する機能や、出勤時間と退勤時間を入力することで作業時間を算出する機能など、マイクロフロー(※1)等を使用して、それぞれがより凝った機能を搭載したアプリを開発していました。

マイクロフロー

※1)アプリ内のロジックを表すもの。オブジェクト作成やページの表示、選択などのアクションを、コードをほとんど書かずに用意された図形を使用して視覚的に表す。(掲載画像参照)



作ってみると見える課題

ただし、開発者の皆さんもやはりまだMendix開発に慣れていない面もあります。不要なエンティティやアソシエーションを作ってしまっていたり、入力用のテキストボックスの種類をうまく把握できていなかったり…。

開発者同士で、または運営サイドからの指摘を受けながら、改善点は最終レビューに向けた課題とします。



驚異の予定達成度。

ところで、筆者が他の開発者のみなさんに、当初考えていた予定をどれ位達成できているのかを聞いてみると…。


「80%はできてしまいました。当初は最終レビューで現在の完成度の予定だったんですけどね(笑)」

「50%くらいです。でも想定よりもずっと早く形になっています」「60%です。大体オンスケかなと」

「70%はできました。思ったより早くできたので、追加の機能を考えたいですね」

「70%です。想定よりいい進度なので、UIの見易さを考える余裕もありそうです」


作業の遅れを感じている方が一人もいませんでした。筆者も70%くらいは形になっているイメージです。最初は現段階の機能すら、たった一人で最終レビューまでに間に合うの?と思っていたのですが…。これには運営サイドも本当に驚いていたようです。たった一人の作業で、こんなに早くアプリができてしまうなんて。



最終レビューに向けて準備

予定よりも早く作業が進むと、プラスαの機能も追加したくなってくるというもの。全員が最終レビューに向け、アプリを改修していきます。

ユーザーロールを作成することで、ユーザーの権限により項目の活性・非活性を制御する仕組みや、ログインしたユーザー名を自動で日報作成画面に登録して氏名の手入力を省く仕組みなど、細かい修正も含め、最終レビューまでに残された時間はあっという間に過ぎていきました。



最終レビュー、そして…

作業開始から7日後。とうとう最終レビューです。前回の中間レビューから、更に全員が様々な機能を追加できていました。


「想像以上にできちゃうんですね」

「データの紐づけ方とかは気になったりはした部分もあるけど…」


運営サイドも驚いていたようです。


「人によって色々なパターンが出来上がるので、社内で使いやすいもの、作りやすい方法をうまく揃えていく必要はありますよね」


Mendix

見た目としては同じ表示でも、その実現の仕組みは開発者によって様々。

一口に日報を登録するアプリと言っても、開発者の人数分だけ、仕組みや機能、表示の異なるアプリが出来上がりました(上画像はそれぞれが作ったホーム画面)。

Mendixはチーム開発を前提に考えているので、エンティティの命名やマイクロフローの命名についても統一していく必要があります。このあたりは、今後の開発作業の課題となっていきそうです。



チーム開発でも同じようにスピードアップできる?

レビュー後、開発者側からは、「機能拡張のためにマイクロフローを作りこんでいこうとすると、より作業に時間がかかってくるのでは?」という意見があがりました。

確かに今回は開発作業のスピードアップはかなり感じられました。しかし、個人からチームでの開発に変わった時、作業時間はどれ程変化するのでしょうか?チーム開発ではどのような問題が見えてくるのでしょうか?


まだまだ検証の余地がありそう!ということで、運営側から早速、100本ノックプロジェクト第二弾を実施したい、と説明がありました。


第二弾はいよいよチーム開発。一体どうなるのでしょうか…。

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